当院のあたり前01
 治療にあたって、原因を特定しなければ治療はできません。「老化」や「使いすぎ」といった言葉でごまかすことはしません。背骨や骨盤が歪んでいる、筋肉が硬いなどの単純な理由は原因とはなりません。なぜ歪むのか、なぜ硬くなるのかを、整形外科的検査、徒手療法検査、姿勢撮影、神経学的検査などを駆使して、原因の特定に努めています

原因だと誤解されている結果(症状)

 私たちはよく「老化」や「使いすぎ」、「歪み」や「硬い筋肉」を原因だと聞かされます。これは医療関係者が言うので、患者さんは当然知識がない訳ですから、そう思い込みます。しかし、こういう理由を原因とするのは、単なるごまかしや勉強不足から来るものがほとんどなのです。

ごまかしの原因
医療関係施設で良く言われるのが「老化」と「使いすぎ」です。だから、「仕方ない」や「休ませる」というごまかすような処置になるのです。しかし、本当に「老化」が原因なら、もう良くなることは絶対に見込めません。もし本当に「使いすぎ」が原因なら、患部を休ませれば治るはずです。ほとんどの方が「痛い」ので使いません。なのに「治らない」のです。なぜでしょうか? 原因は使いすぎではないのです。
一見、それらしく聞こえる原因
次に、整骨院・接骨院、整体院、治療院で多いのが「歪み」や「硬い筋肉」を原因だと言われることです。これは一見正しいように思えますが、なぜ「歪み」が出たのか、なぜ「筋肉」が固くなったのか、つまりこれらの原因があって「歪んだり」「硬くなったり」するのです。それらの原因を解消しなければ、また痛みはぶり返したり、治りきらないということになるのです。
このようなことが起こる原因
実際、これらの間違った原因をなぜ医療関係者がさも「原因」かのように言うのか? それには理由があるのです。実際、「老化」「使いすぎ」は論外として、「歪み」や「硬い筋」を原因とするのには理由があります。本当の理由を見つけるのは、とても細かく、頭を使い、分析力や推測力が要る作業なのです。ところが、「歪み」や「硬い筋」はそのパターンを知れば、誰でも簡単にできるようにマニュアル化してあります。確かにこのマニュアルに沿って歪みを矯正したり、硬い筋をほぐしたりすれば良くなるのですが、その奥には本当の原因が潜んでいるので、ほっておいても治るような簡単な症例なら自然治癒力が働いて治るでしょうが、本当に重い症状であるとなかなかすっきりしないことが多いのです。それは原因を追究していないからです。

当院のアプローチ

 ですから、当院では整形学的徒手検査は当然ですが、機能検査、姿勢検査、動作分析、神経機能検査等を駆使します。原因をとことん突きつめてはじめて、治療が可能であると思うからです。

整形外科的検査
整形学的検査は、主に患者さんに痛みやしびれが出るかどうかを確認する検査です。簡単に言うと、症状が再現するかどうかを見る検査です。検査により再現した場合、悪くなっている場所が明確になります(結果や症状)。可動域(Range of Motion)検査も行います。
徒手医学検査
徒手医学検査は、いわゆる歪みやズレを見つける検査です。この歪みの見方はいろんな流派の徒手療法それぞれでさまざまです。
姿勢分析
上記の2つはそれだけでは結果は分かりますが、原因は分かりません。人は立位で動いてその機能を発揮できるのです。なのに、ベッドに寝たままで人の体をちゃんと観察することはできません。立位姿勢を4方向から観察します。これにより本当の原因究明に近づきます。
動作分析
人は「動物」です。動くという行為もできなければいけません。当院に来られる方の大抵は「動き」に不自由を感じるのでいらっしゃいます。なので、動きの中でおかしなところを発見し、本当の原因究明に役立てます。
神経学的検査
当院は運動器の疾患を持つ患者さんだけではありません。自律神経失調の方、めまい、頭痛、全身が痛い、感覚がおかしいなど動作にはあまり関係がない不調の方も多数来られます。その方々の原因を究明するときに、神経学的検査が欠かせません。これはかなり高度な知識と技術が必要で、検査の精度を上げるために、常に知識と検査技術のブラッシュアップに努めています。
中医学的考察
温故知新という言葉があります。現代医学ではどうしようもなくても、中国古来から行われている「臓腑弁証」に焦点を当てれば、また違った解決策が浮き上がってくることもあるのです。当院はそういう複眼的考察で皆様のお体を改善へと導きます。