【顎の構造】あごの構造から、どうすれば治るのかを知る
顎が痛くなると、口を開けるのが困難になります。
口を大きく開けて、タテに指が3本入らないと顎に異変が起こっていると考えます。
そこで歯科医院などに行くと「顎関節症」ですと言われます。
この〇〇症という疾患名はあまり意味がありません。顎関節症でいうと、あごが悪くなって出る症状くらいの意味です。
患者「先生、顎がおかしいんです」
先生「はい、それは顎関節症です」
このやり取りを「顎関節症」の意味を言い換えると、
患者「先生、顎がおかしいんです」
先生「はい、それは顎が悪くて痛みが出る障害です」
上のようになります。
ですから、顎関節症と言われても何も解決しないのです。
マウスピースをつけるのが良くある処置ですが、、、。
上の写真にはブランコが写っていますね。
このブランコの構造が、顎の構造に似ているのです。
私たちの顎は、ワニとは違い、下の顎が動く構造になっています。下の顎を「下顎骨」と呼びます。
下顎骨は側頭骨につながり関節を作っています。
側頭骨にぶら下がった下顎骨という関係性になっているのです。
では、下顎骨が動いているのは、筋肉の作用です。この筋肉は上から、下から、中からと、いろんな方向から下顎骨を引っ張って、動くようになっています。
さて、あごを動かすと痛みが出るのは、顎関節がスムーズに動いていないからです。顎を開けようとすると音がなりませんか?
スムーズに動かないのはなぜ?
それは動かす筋肉が右へ強く引っ張ったり、左側だけ後に強く引っ張ったりなど、左右で不均等な動きがあると、ぶら下がっている下顎骨は簡単に関節の軌道を逸脱して動きます。
これを繰り返していると、関節に微小な破壊が起こって痛みになるのです。
マウスピースはその引っ張る力に抵抗する方法です。上顎骨と下顎骨をかみ合わせて、関節を元に戻す方法です。
その他の作用もありますが、顎関節の軌道をズラしているのは、他でもない左右のバランスを崩した筋肉です。
その筋肉に抵抗するように、かみ合わせを整えるのです。これでは、筋肉の引っ張りはなくならないので、いたちごっこになりやすいのです。
さて、筋肉は筋膜連鎖で足先から頭のてっぺんまでつながっています。
そのつながりを考えて、筋バランスを整えることこそが、根本的な改善を促します。
もし、顎の痛みでお悩みなら、一度ご相談ください。
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