【症例検討】腰椎椎間板ヘルニア Mさん ~三田市|西宮市|神戸市の整体・整骨・鍼灸~

腰椎椎間板ヘルニア

Mさん
40代
男性
診断名:腰椎椎間板ヘルニア L5神経根

 当院にご通院の方の紹介でいらした。若いころから腰痛持ちであったが、年末にぎっくり腰のような激痛が腰、臀部、下肢へと走り、右脚が動かしにくくなってきた。

 整形外科を受診して、MRIを撮るとL5神経根圧迫のヘルニアであると言われた。大病院でMRIを撮ったがそこの医師に手術を勧められたが、プライマリーケアの医師に「すぐには必要ないのでは」と言われて思いとどまった。近所の整形外科では牽引やウォーターベッドしかしてもらえないので、知人に当院のことをお聞きになっていらした。

 腰椎椎間板ヘルニアによる神経根症は、たいていは急激な片方の下肢痛での発症が特徴的である。下肢痛の発生機序は、神経根や馬尾の圧迫ではなく、おそらくは後根神経節の圧迫によるものである。つまり、下肢痛がある場合は、脊中管内での馬尾の障害よりは、椎間孔部での圧迫が第一に考えられる。

 痛みの範囲は、下腿外側を手でさすっていらしたので、L5で間違いない。American Spinal Injury Associationのkey sensory pointで同定した。第3中足骨遠位部で合っていた。

 SLR+、患側拇趾背屈の筋力低下が著しい。患側足関節背屈も弱い。筋支配の神経は単一の神経根から出ることはほとんどなく、神経根が圧迫されるとたいていは筋力が弱化するが、全く力が入らなくなることはまれである。

 やはりL5神経根のヘルニア確定である。この場合、本当のヘルニアである。

 ご本人さんはできるなら手術はしたくないとのこと。なので、これから徒手療法と鍼灸を混ぜて、神経根圧迫を取り除いていくような治療を行う。


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