【私の視点】 〇〇を無視した歪みの矯正なんてあまり意味がありません ~三田市 | 西宮市 | 神戸市の整体・整骨・鍼灸~

〇〇を無視した歪み矯正なんて意味がありません

 巷によく「背骨矯正」「骨盤矯正」という言葉を目にします。骨の位置に着目して「歪んでいる」と判断して、手や器具、あるいは専用のベッドを使って矯正するのです。

 それって、本当に矯正できている?

 いつも思うのです。ただ、その場で骨の位置が揃ったところで、施術終了後にベッドから降りて歩いていくときにはもう元通り!ってなっていないのかな?

 そもそも真っすぐになること自体、無理なんじゃないか?

 医師とはいかなくても、国家試験を受けた柔道整復師、鍼灸師、あんま師、PT、OTくらいは人の体に直接触れる機会が多い。彼らはちゃんと知っています。

肺は左右で大きさが違う。
肝臓は右寄りにある。
利き手や利き足は誰にでもある。
利き目まである。
骨の長さや形状も左右で異なる。

 探せばもっと出てきます。左右差なんてあるのが当たり前。なのに、真っすぐにすること自体、間違いなんじゃないかな。そもそも真っすぐになると、その人の体からしたら歪んでいるということにならないのかな? DNAも螺旋構造なんだし。

 しかも、人の骨がレゴブロックのようにきれいな形をしているならまだしも、骨盤一つとってもいびつな形をしています。この骨盤が左右対称な骨になっているのかな? なっていないでしょう。

 それを真っすぐ?にしたと言って、骨盤矯正と言って満足しているのは、施術者だけかもしれません。初学者は何を基準にしていいのか分からないので、まずは骨の位置を指標にして歪みを判断するのですが・・・そもそも骨が歪んでいたら、その判断は間違っているのです。

 実際には、脚の長さの左右差や上前腸骨棘、上後腸骨棘などを指標とした骨盤の歪み検査は、あまり当てにならないのです。

 では、何を基準にすればいいのか?

 本記事のタイトルにある「〇〇」とは神経です。神経作用を無視した矯正は、施術者の自己満足以外に他なりません。

 神経は嘘をつきません。持続的に圧迫を強いられていたり、テンションがかかっていたりすると、ちゃんとシグナルを発します。もちろん、筋力に関しても影響が出ます。これは末梢神経だけではなく、脊髄神経にも及びます。

 神経学を取り入れた検査を行うことで、一人一人の「本当の」歪みが見えてくるのです。

 私が神経学を学び始めて、今もなお学びの途中であるのはこのためです。神経科学は日々発展しています。神経学を学び始めて分かったことは、「神経のことを何もわかっていなかった」ということでした。

 国家試験のための神経分野の勉強は、神経科学の勉強ではおそらく「第一章」の概説にしか当たりません。つまり、何もわかっていないということなのです。

 ただ、果てしなく広大な「神経科学」の分野に足を踏み入れてみると、人の体をまた違った面から見ることができるようになりました。非常に奥深く、そして面白く、実用的な神経科学を一人でも多くの施術家と一緒に学び、人々の役に立てることを願っています。


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