【産後ケア】産後の骨盤矯正って、やってもまた戻ったりしないの?  ~三田市|西宮市|神戸市の整体・整骨・鍼灸~

産後の骨盤矯正って、戻らないの?

 神戸市北区で、ホンモノの産後ケアを提供しているもみの木整骨院です。通常の院で行われている産後の骨盤矯正やインナートレーニングでは解決しない、ホンモノのケアをご提供しています。

 「産後の骨盤矯正をするのはいいけど、また元に戻ったり、閉じたのがまた開いたりすることはないの?」と言われることがあります。

 このご質問はとても大事です。

 というのも、せっかく貴重な時間とお金を使ったのに、矯正し終えた時はいいけど、また開いたりしたらすべて無駄ですから。

 さて、今回は産後の骨盤矯正は戻るのか? または戻らないのか?をご説明します。


産後の骨盤とは

 産後にひらいてしまった骨盤を戻すのは、普通の骨盤矯正をするのとは訳が違います。

 それは骨盤を留める靭帯が、一旦ゆるゆるになってしまったのと、内圧が上がって、異常な状態が起こってしまったからです。

 普段の姿勢や悪い使い方で歪んでしまうのとは違うんですね。

 ですから、3Dで診ていかないと、産後の歪みが分かりません。

 たいていは、脚の長さと骨盤の前傾角から見ますが、それでは全く足りていません。

 よく猫背、反り腰と言われますが、何をもってして猫背なのか、そして反るとはどのような状態なのか。ただ単に、壁にもたれて腰と壁の間に隙間ができているからとか、でっちりだからとか、骨盤部が前方へスライドしているからとかで反り腰は決定しません。

 これらはみな、一つ一つを積み上げて、総合的に判断しなければいけませんし、そもそも反っていても大丈夫なことも多々あります。

 ですから、もともとのあなたの骨盤の状態を把握していない状況で、妊娠・出産を経た後の状態から、推測しなければいけないのです。

 そりゃ、簡単ではありませんよ。


フォームクロージャ―とフォースクロージャ―

 さて、骨盤の構造を説明します。

 まずは form closure フォームクロージャ―の視点から話します。

 フォームクロージャ―とは、骨の積み上げとしての形によって、骨盤や仙腸関節(骨盤の関節)が安定することを示しています。

 上半身の重みが乗っている骨盤は脚で受けています。

 その脚で受ける時に、フォーム、つまり「形」でギュッと中心へ閉じて上半身を受けて安定しているという意味です。つまり、骨の構造で受けています。

 積み木を真っすぐ積み上げたら、何の力もいらずにそのまま積み上がっていきますね。そのイメージです。 

form closure

 上の図はフォームクロージャ―を表しています。オレンジ色の部分が骨盤だと思ってください。両側にある紫色しているのが下肢(脚)です。

 この構造だとそのまま何の力もなく静止していられますね。

 これが形として安定している、形で閉じているという意味で form closure なんです。

 次に force closure フォースクロージャ―があります。これはフォース、つまり「力」で安定させるということです。この力とは筋肉のことで、筋力でギュッと閉めて、骨盤を受けています。

force closure

 上の図はフォースクロージャーを示しています。これだと真ん中のオレンジ色した骨盤は下へと落ちてしまいます。

 建築物だと、杭やくぎ、ボルトをはめて落ちないようにするかもしれませんが、人間だと中心に締めつける力で落ちないようにします。

 それが筋肉の収縮です。

force closure vector

 この赤い矢印の力が筋肉の収縮で、これが中心へと閉める力となるため、オレンジ部分が落ちないのです。

 骨盤を安定化させるにはこの二つの力(フォームとフォース)で中心へギュっと閉めることができるのです。

 下の図がフォームクロージャ―とフォースクロージャ―を合わせた、人の構造に近い図です。

form closure & force closure
 


まずはフォームクロージャ―です

 骨盤の下側をしめればしめるほど、このフォームクロージャ―が働きます。

 立っているだけで、骨盤が中心へギュッとしめられるんですよ。

 つまり、立っているだけで小尻になるんです。これって嬉しくありませんか?

 産後の矯正はこのようなことができるんです。

 これはフォームクロージャ―を利用した産後骨盤矯正です。

 そして、このフォームクロージャーのおかげで、一度矯正をするともう元には戻りにくい骨盤が作れるのです。

 ですから、インナートレーニングとかありますが、まずはフォームクロージャ―を安定させるのが先ですよね。

 つまり、骨盤矯正をしたほうがいいってことです。


そして、フォースクロージャ―

 骨盤の形がギュッと締まって安定したら、今度はフォースクロージャ―です。

 しまったお尻で、ヒップアップです。筋肉を鍛えることで、骨盤を支える動的な力が安定します。

 形的な安定は立っているときはいいのですが、動くと不安定になります。そこで動的安定性を担っているのがフォースクロージャ―なのです。

 これには筋力トレーニングが必要になります。

 もちろん、当院ではフォースクロージャ―に対して、パーソナルトレーニングをご用意しております。


戻るか、戻らないかの結論

 さて、戻るか戻らないかは施術者の力量にかかっているのはもちろんですが、ちゃんと矯正ができていれば、フォームクロージャ―が働くので、戻りはありません。

 ですから、戻らない矯正が必要なのです。

 足の長さだけで骨盤を矯正しても、フォームクロージャ―の安定性を獲得できるかどうかは分かりません。

 当院にある「産後ドック」であなたの骨盤や脊柱、そして腹部筋群の状態を精密に検査して、あるべき姿に近づけることが一番重要なのです。

 もし、産後から腰痛や肩こり、頭痛や股関節痛などでお悩みでしたら、専門知識の豊富な施術者がいる当院へ、一度ご相談ください。


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