【研究論文】膝の痛みは“老化”ではありません。──最新研究が示す「炎症と代謝」の真実

膝痛の原因は老化???

膝の痛みは“老化”ではありません。──最新研究が示す「炎症と代謝」の真実

「年だから仕方ない」
「軟骨がすり減っているから、もう治らない」

 そう言われて、あきらめていませんか?

 実は最近の研究では、膝の痛みは単なる“老化現象”ではなく、体の中の炎症や代謝の乱れが関係していることが分かってきました。

 つまり、年齢よりも「体の環境」が膝の状態を左右しているのです。


膝の痛みは“炎症”がつくる

 アメリカのGreeneら(2015)は、変形性膝関節症(OA)の背景に「慢性的な低度炎症(inflammaging)」があると報告しました。

 加齢によって軟骨が“自然にすり減る”のではなく、体内で静かに続く炎症反応が関節を痛めていくのです。

 さらにDaineseら(2022)の研究では、膝OAの患者で炎症マーカー(IL-6やTNF-α)が高いほど痛みが強い傾向があることが分かっています。

 つまり、「痛みを止める」よりも「炎症を抑える」ことこそが、根本的な改善につながるということです。


食事・腸内環境で炎症を抑えることができる

 興味深いことに、食事や腸内環境の改善でも膝痛が軽くなるという報告が増えています。

 イタリアの研究では、地中海食(抗炎症食)を続けたグループは、通常食のグループよりも膝の痛みが有意に改善しました(Sköldstam et al., Ann Rheum Dis, 2003)。

 魚・オリーブ油・野菜・豆類・ナッツなど、抗炎症作用のある食材を中心にした食事は、関節を守るだけでなく、全身の炎症を静めます。

 また、腸と関節はつながっているという新しい発見もあります。

 乳酸菌Lactobacillus casei Shirotaを摂取したグループでは、膝の痛みと機能が有意に改善したという報告があります(Lei et al., Nutrients, 2017)。

 腸内環境を整えることで、炎症物質が減り、関節へのダメージが軽減される。
 
 「腸から膝を治す」という、まさに機能性医学的な考え方です。


サプリメントでも“炎症を止める”選択がある

 抗炎症サプリとして注目されているのがターメリック(クルクミン)です。

 2014年の臨床試験では、クルクミンはイブプロフェンと同等の鎮痛効果を示し、副作用が少なかったことが確認されました(Kuptniratsaikul et al., Clin Interv Aging, 2014)。

 薬で「痛みを抑える」のではなく、体の炎症反応そのものを鎮めるという方向性です。

 また、オメガ3脂肪酸(EPA・DHA)も関節炎の痛みを軽減することが報告されています。

 特に、魚を週に2〜3回食べる方では、痛みの進行リスクが低下する傾向が見られます。


当院のアプローチ:体の「回復力」を取り戻す

 当院(神戸市北区・三田市・西宮市)では、これらの最新研究を実際の臨床に落とし込んでいます。

「膝が悪いから膝を治す」ではなく、

  • 炎症をつくる腸内環境を整える
  • 栄養バランスを見直し、細胞の再生力を引き出す
  • 鍼灸で血流と神経反射を整え、回復のスイッチを入れる
  • 整体で股関節・骨盤・足首の連動を再教育する

 こうした内外両面の統合ケアを行うことで、「歩ける喜び」を取り戻す方が少なくありません。


「年だから」は卒業できる

 年齢は止められませんが、炎症と代謝は変えられます。

 そして、それこそが「膝を守る力」です。

「もう治らない」と思っていた方が、「また旅行に行けるようになった」「階段を登っても怖くない」と笑顔を取り戻す姿を、私たちは何度も見てきました。

 膝痛は“老化の証”ではなく、“体が変われるサイン”です。

 あなたの体には、まだ眠っている回復力があります。

 諦める前に、もう一度、自分の体を信じてみませんか?

📍 もみの木鍼灸整骨院
神戸市北区・三田市・西宮市
「検査で異常なし」でもつらい症状の根本を探り、最新の機能性医学と鍼灸・整体で体を再生する治療を行っています。

【神戸市北区 三田市 西宮市 膝痛 変形性膝関節症 炎症 鍼灸 整体 手術回避 機能性医学】



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