【メンタル・自律神経】のどの違和感、つまり感が起こるのはなぜ?
のどに魚の骨がひっかかったような気がする・・・
のどが締め付けられる感じがする・・・
のどに何か変なものがある気がする・・・
みなさん、いろんな表現をしていただけます。病変があるか心配なので、耳鼻咽喉科に行かれる方がほとんどです。自律神経で喉の違和感が起こる場合は、何も病変はありません。
だから、先生から「何もないので安心してください」と言われます。
でもみなさんは「???」となることでしょう。なんでこんなに「違和感」があるのに・・・と。
喉の違和感の正体は「咽頭収縮筋」です。
この筋肉は、嚥下反射の時に意識とは関係なく動きます。物を飲み込むときにちゃんと働いてくれれば、飲食物は食道へと流れ落ちていきます。
ところが、飲食物を飲み込もうとしていないのに、この咽頭収縮筋が勝手に持続収縮したりすると「喉の違和感」となるのです。
この咽頭収縮筋は迷走神経(自律神経)によって支配されています。ストレスなどがかかると、働く必要がないのに、この迷走神経が働いて咽頭収縮筋を収縮させるのです。
さて、ここからは「なぜ、ストレスによって咽頭収縮筋が収縮を起こすのか?」のお話です。
誰しもストレスになるのは、そのストレスの原因があります。
例えば、会社で上司から嫌なことを言われたり、家族が何か問題を起こしたりする時、ストレスを感じます。
そのストレスはまず頭で感じます。理性脳と書いたほうが分かりやすいかもしれませんね。
上司から「お前は役に立たない」と言われたとします。
すると、そのことに対して「自分はダメなんだ」とか「自分のことを分かってくれていない」など、頭で思ったりします。
そして、次にその頭脳から感情へと移ります。
つまり、「怒り」「悲しみ」「絶望」など、感情が沸き上がります。
本来、このつながりはスムーズに行われることが正常な反応です。
ところが、現代社会で上司から否定されたとして、いちいち「怒り」を自分の中に沸き上がらせていたのでは、自分もしんどいですし、上司にも分かってしまうかもしれません。
だから、それを抑え込むのです。
言われても「感じなく」してしまうのです。
そうしていると、だんだん感じなくなるのです。
そこで解決でしょうか?
いいえ、この自然なつながりを断ってしまっても、体は反応します。
どこかにサインを出すのです。
それが「咽頭収縮」なのです。
俗にいう「ストレスを溜め込むのはよくない」というのは、こういうことなのです。
この場合、ただ動かなくてもいいときに、正常な組織が動いているだけなので、病変はありません。いくら検査を繰り返しても、悪いところは出てきません。
では、どうすればいいでしょうか?
それは何かを言われた時、体の素直な反応、ここでは感情ですが、それを持てるようになることです。
不感情症
この言葉をご存じですか? 当然の感情を持てなくなることです。感動する映画を見てもさっぱり泣けない、何かをされても何にも思わないといったことです。
こうなると、体の中でのバランスが崩れてしまいます。そしてその崩れを警告するかのごとく、いろんな症状を引き起こします。
これが自律神経失調の状態なのです。
ですから、この正常な反応過程を元に戻すためには、もう一度受けたことに対する自分の体の反応に耳を傾けることです。
「嫌なら嫌、好きなら好き」とはっきり言えることです。
はっきり言うと角が立つ場面では、心でもいいのでそう思えるようになることです。
感情をちゃんと解放してあげてください。
あなたの体は間違ってなんかいないのですから。
もし、喉の違和感、つまり感でお悩みなら、一度ご相談ください。お力になれると思います。
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