【私の視点】ひざ痛(変形性膝関節症)に正座は悪いのか? ~三田市|西宮市|神戸市の整体・整骨・鍼灸~
健康情報には根拠のない定説があるのをご存じでしょうか?
✓ 関節を鳴らすと良くない
✓ 痛いときは温めるべき
✓ コルセットをつけすぎると筋力が弱る
✓ 強く揉んでも治らない
✓ 骨や軟骨が変形すると痛む
などなど、このほかにもたくさんあります。
これらが正しいかどうかは「時と場合による」ということです。
いつもいつも、この法則が絶対という訳ではありません。反対の時もあります。
そこで「なぜそうなの?」を少し考えることで、時と場合によるなということが分かるのです。
そうです。
だまされずに生きていくには「なぜ?」を繰り返すことが大切なのです。
今回は「正座は膝に悪い」という俗説、いや病院の整形外科や整骨院で良く言われるアドバイスについて検証します。
正座をすると膝に悪い?
よく言われるのが、正座をすると膝の関節の骨や軟骨に圧力を加えるのですり減ったりするから良くない、と言われます。
本当ですか?
立っている時のほうが、もっと圧力がかかると思いませんか?
大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)は離れた状態で、膝の軟骨である半月板や硝子軟骨は接していません。
しかも、体重はふくらはぎに載っています。
本当に正座が膝関節に悪いのでしょうか?
疑問が沸いてきます。
正座の後に痛むから、膝に悪いの?
「正座は膝に悪い」という俗説は、おそらくは膝に痛みがある人が、正座をしていたり、正座をした後、膝が痛くなるということで、膝に悪いという単純思考で結論づけられたのだと思います。
正座は習慣ですよね。正座しない人はほとんどしない。正座する人はよく正座をする。
ですから、正座をしてきた人が膝に痛みを訴えるようになると、正座が悪かったんじゃないか?となるわけです。
しかも、膝に痛みを訴える人は、正座ができなくなったり、正座をした後に痛かったりするからです。
正座の習慣がある人といえばお茶やお花をしている人でしょう。
小さい頃からお茶やお花をやっている子が、小さい頃や若い頃はなぜ膝を痛めないのか?
若いから?
では、歳を取れば正座をしてきたせいで痛いのか? それとも歳を取ってきたから痛むようになったのか?
では、歳を取るということは、運動器(ひざ)にどんな影響を与えるのか?
このように考えていくと、正座自体が悪いわけではなさそうです。
正座の姿勢、よ~く見てみよう!
正座をしている時は、立っている時より膝の骨や軟骨に圧力はかかっていません。
かかっているのは膝ではなく、ふくらはぎと裏ももです。
では、何にストレスがかかっているのでしょうか?
膝を曲げていくと、前側(膝のお皿側)の皮ふがぱつ~んと伸ばされませんか?
これは皮ふだけじゃない。
その中の軟部組織もぱつ~んと張りつめている。
それが痛がっているのでは?
もう一度いいますが、骨や軟骨には圧力がかかっていない。
でも、牽引ストレスや摩擦が起こるのは、確実に皮ふや皮下組織である。
これらが痛みを拾っているなら、骨や軟骨ではない。骨や軟骨説は完全に間違っているということになる。
でも、「なぜ?」を考えないで信じてしまうんだなぁ。医療従事者も。
ちゃんと自分の頭を使って「なぜ?」を繰り返せば、自ずと答えが出てくるはずだ。
当院での改善が証明している
さて、なぜそう言えるのかといえば、当院で膝が痛かった人が、骨や軟骨はそのままで、痛みが取れていくからだ。
考え方は上の通り。
ただ、皮下組織がこすっているだけ。
それを骨や軟骨だと結論づけるからややこしくなる。
少なくとも、膝の痛みの出始めはそうだ。でも、当院で10年以上、病院ジプシーだった膝痛の人も3か月ですっかり良くなった。正座もできるようになった。こんな例は枚挙にいとまがない。
これには「エビデンスを示せ! エビデンスがない」と言われる。でも、どこの誰が「手で揉み揉みしただけで、膝が良くなる」ということについて、研究論文を出すお金を出してくれるのか?
お金がないから、論文も作れない。
無駄な薬を飲ませたり、高額な手術をするなら、関連する利益団体がお金を出してくれる。
でも、そんなことは手技療法の世界では無理である。
良くなる方法があるのに、あなたはいつまで薬を飲みますか?
改善するのが分かっているのに、あなたはいつまで注射を打ちますか?
エビデンス?
そんなもの、待っていたらあっという間に寿命ですよ。
なぜなら、膝の治療法は50年前とさほど変わっていないのだから。
だから、良くなる方法なら、エビデンスがなくても積極的に試していこう!
だって、「正座は膝に悪い」というアドバイスは間違っているんだから。
正しくは、「悪くなった膝には正座は痛みを引き起こす」だ。正座をしたからといって、膝が悪くなるわけではないのです。
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