【春の不調・花粉症】花粉の時期に眠りが浅い 朝からしんどい その理由とは

第4回 花粉の時期に眠りが浅い 朝からしんどい その理由とは
春になると、「ちゃんと寝たはずなのに朝からしんどい」「布団に入っている時間はあるのに疲れが抜けない」「昼間に眠くて頭が回らない」と感じる方が増えてきます。
花粉の季節というと、くしゃみ、鼻水、目のかゆみといった症状に目が向きやすいのですが、実際には睡眠の質の低下こそが、春の不調を長引かせていることがあります。
神戸市北区や三田市でも、この時期は「鼻の症状よりも、朝のだるさがつらい」「春になるとずっと眠い」「ダイエットを頑張りたいのに、朝から体が重くて動けない」「更年期太りの始まりなのか、季節の不調なのかわからない」といったご相談が目立ちます。
こうした“朝からしんどい感じ”は、気合いの問題でも、怠けでもありません。
花粉の時期は、鼻づまりによる呼吸のしにくさ、眠りの浅さ、体のアレルギー反応、首肩の緊張、日中のだるさがつながって、回復しにくい流れをつくりやすいからです。
今回は、花粉の時期に眠りが浅くなり、朝からしんどくなりやすい理由を、できるだけやさしく整理していきます。
花粉の時期は、睡眠の“長さ”より“質”が落ちやすくなります
春になると、「睡眠時間はそこそこ取っているのに疲れが抜けない」と感じる方がいます。
これは、睡眠時間が足りないというより、睡眠の質が落ちている可能性があります。
花粉の時期は鼻づまりが起こりやすく、寝ている間の呼吸がしにくくなります。
すると、眠っていても浅い眠りになりやすく、途中で何度も目が覚めたり、寝返りが増えたり、ぐっすり休めた感じが得られにくくなったりします。
本人は朝まで寝ていたつもりでも、体の回復は十分ではないことがあります。
その結果として、朝から体が重い、頭がぼんやりする、日中に眠くなる、やる気が出にくい、という状態につながりやすくなります。
つまり花粉の季節のつらさは、鼻だけの問題ではなく、夜の眠りにまで影響して、翌日の体調を引っぱっていることが多いのです。
鼻づまりは、思っている以上に眠りを浅くします
鼻づまりは、春の睡眠の質を落とす大きな理由のひとつです。
鼻が通りにくいと、無意識に口呼吸になりやすくなります。
口呼吸そのものがすべて悪いわけではありませんが、鼻で呼吸しているときよりも空気の通りが安定しにくく、のども乾きやすくなります。
そのため、寝ている間に呼吸が浅くなったり、何となく息苦しさを感じたり、熟睡しづらくなることがあります。
しかも鼻づまりは、本人が思うより強く出ていることがあります。
「鼻水はあるけれど、そこまでひどくない」「少しつまる程度」と感じていても、その“少し”が夜の睡眠には意外と大きく影響することがあります。
朝起きたときに口が乾いている、のどがいがらっぽい、頭が重い、寝たはずなのにすっきりしない、という方は、鼻づまりの影響を考えたほうがよいかもしれません。
眠りが浅いと、翌日の“だるさ”は当然起こります
睡眠が浅くなると、日中に眠くなるのは当然です。
でも実際には、春の不調は単なる眠気だけでは終わりません。
頭が重い、集中しにくい、やる気が出ない、体がだるい、首肩がこる、甘いものが欲しくなる、気分が上がりにくい、そんなかたちで広がることがあります。
これは、眠りの浅さによって脳も体も十分に回復できていないからです。
夜の回復が足りないと、翌日は何をするにもエネルギー不足のような状態になります。
その結果、仕事や家事の段取りが悪くなったり、外出が億劫になったり、ダイエットのための行動が続かなかったりします。
「春は何となく全部うまくいかない」という方は、気持ちの問題だけではなく、前の晩の睡眠の質から見直したほうが自然なことがあります。
アレルギー反応そのものも、体を休みにくくすることがあります
花粉に反応しているとき、体の中ではアレルギー反応が起きています。
このとき私たちは、鼻水やくしゃみのような局所の症状だけでなく、何となくのだるさや疲れやすさとして感じることもあります。
つまり、花粉の季節は「鼻がつまって眠れない」だけではなく、体そのものが外からの刺激に反応し続けていて、休みにくい状態になっていることがあります。
そのため、朝からしんどい、日中も重い、回復感が弱い、という感覚が起こりやすくなります。
「風邪ではないのにだるい」「寝ているのに元気が出ない」という方は、この全身的な反応も関わっているかもしれません。
春の不調は、鼻だけ、睡眠だけ、気分だけ、と切り分けられないところがやっかいなのです。
首こりや肩こりが、さらに眠りを浅くしていることもあります
春の不調が長引く方の中には、首や肩のこわばりが強い方が多くいます。
鼻づまりがあると、呼吸が浅くなりやすく、顔や首まわりに余計な力が入りやすくなります。
さらに、花粉で目がかゆい、しょぼしょぼする、まぶしく感じる、といったことが重なると、目のまわりから首肩まで緊張しやすくなります。
その状態で夜を迎えると、体がうまく力を抜けず、眠りに入りにくくなったり、寝ていても回復しにくくなったりすることがあります。
つまり、春の睡眠の質低下は、鼻づまりだけでなく、首肩の緊張や呼吸の浅さとも関係していることが多いのです。
「寝ても肩がしんどい」「朝から首が重い」「頭までどんよりする」という方は、このつながりを考えたほうがよいかもしれません。
朝からしんどいと、食欲やダイエットにも影響が出やすくなります
睡眠の質が落ちると、その影響は日中の食欲や行動にも出やすくなります。
朝からしんどいと、体を動かす元気が出にくくなりますし、食事も適当に済ませやすくなります。
昼間の眠気やだるさが強いと、甘いものやカフェインで何とかしようとすることも増えやすくなります。
すると、余計に食欲や胃腸のリズムが乱れやすくなり、春のダイエットは空回りしやすくなります。
「春は毎年体が重くなる」「更年期太りの始まりのようで不安」と感じる方でも、実際には入口が睡眠の質の低下だった、ということは少なくありません。
体重や見た目だけを見ると自分を責めやすいのですが、その前に夜の回復が足りているかを見ることがとても大切です。
薬で鼻が楽になっても、眠気が強くなることがあります
花粉の時期は、市販薬や処方薬を使う方も多いと思います。
薬で鼻症状が楽になることは大切ですが、種類によっては眠気やぼんやり感が出やすいことがあります。
そのため、「鼻は少し楽になったのに、日中は頭が回らない」「朝からまだ重い感じがする」という場合は、鼻づまりそのものの影響だけでなく、薬の影響も整理したほうがよいことがあります。
もちろん、ここで自己判断で急にやめるのはおすすめできません。
症状を抑えることも大切ですし、合う薬の種類や使い方は人によって違います。
ただ、「花粉の時期の朝のしんどさ」はひとつの原因だけではなく、鼻づまり、睡眠の浅さ、アレルギー反応、薬の眠気など、いくつかの要因が重なっていることを知っておくことは大切です。
こんな方は、花粉の時期の睡眠を見直す価値があります
春になると次のようなことがある方は、睡眠の質が落ちている可能性があります。
・朝から体が重く、回復した感じがしない
・日中に強い眠気やぼーっと感がある
・鼻づまりや口の乾きが気になる
・首こり、肩こり、頭の重さが続いている
・寝ても疲れが抜けにくい
・春になるとダイエットが進まない
・毎年この時期だけ不調が強くなる
・更年期太りの流れのようで不安になる
こうした状態は、「花粉の時期だから仕方ない」と流すより、今年の体の反応として一度整理しておくほうが、来年の春にも役立ちます。
春の睡眠の乱れは、気合いでどうにかするものではありません
朝からしんどいと、「もっと早く寝なきゃ」「気合いを入れなきゃ」と考えてしまう方もいます。
もちろん生活リズムを整えることは大切ですが、花粉の時期の睡眠の乱れは、意志だけでどうにかなるものではありません。
鼻づまり、呼吸の浅さ、首肩の緊張、体の反応の強さが重なっているなら、本人の努力不足ではないからです。
だからこそ、この時期の不調は「なぜ眠りが浅くなっているのか」を見ていくことが大切です。
原因が見えてくると、自分を責める気持ちがかなり減りますし、対策の方向も変わってきます。
女性施術者だからこそ、春の“朝からしんどい”を話しやすいことがあります
春の不調は、人によってはとても説明しにくいものです。
鼻が主役ではなく、朝からしんどい、眠い、だるい、体が重い、ダイエットが進まない、更年期太りのようで不安、そんなふうにいくつもの悩みが混ざっていることがあります。
こうした曖昧な不調は、周囲には伝わりにくく、「春だから仕方ない」「みんな同じ」と言われてしまうこともあります。
当院では、施術者が女性で、出産・育児経験があるからこそ、そうした“何となく朝からつらい”という本音も含めて話していただけることを大切にしています。
また、春の不調を片手間でみているのではなく、常に専門知識をアップデートしながら、花粉の時期に起きやすい睡眠の乱れも、呼吸、首肩の緊張、体の使い方まで含めて丁寧にみています。
神戸市北区、三田市で、春になると眠りが浅い、朝からしんどい、ダイエットが進まない、体が回復しにくいと感じる方は、「この季節は毎年こうだから」で終わらせず、一度体の反応を整理してみてください。
朝からしんどい春には、ちゃんと理由があります
花粉の時期に眠りが浅くなり、朝からしんどくなるのは、弱いからでも、怠けているからでもありません。
鼻づまりで呼吸がしにくい、眠りが浅い、体が反応し続けている、首肩まで緊張している、その重なりで回復が追いつきにくくなっているからです。
大切なのは、「春はこういうもの」とあきらめるのではなく、自分の体がどう乱れているのかを知ることです。
次回は、春になると胃腸が乱れる、お腹が張る、食欲が落ちるのはなぜなのかを、さらに整理していきます。
参考文献
Liu J, et al. The association between allergic rhinitis and sleep: A systematic review and meta-analysis. Am J Rhinol Allergy. 2020.
Craig TJ, et al. Congestion and sleep impairment in allergic rhinitis. Curr Allergy Asthma Rep. 2010.
Muliol J, et al. Sleep and allergic rhinitis. J Investig Allergol Clin Immunol. 2008.
Marshall PS, et al. Effects of seasonal allergic rhinitis on fatigue levels and mood. Psychosom Med. 2002.
Japan Weather Association. JWA 2026 Spring Pollen Dispersion Forecast.
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