【春の不調・花粉症】花粉の季節に頭痛やめまいが増える人に、体で起きていること

第6回 花粉の季節に頭痛やめまいが増える人に、体で起きていること
春になると、鼻水やくしゃみだけでなく、「頭が痛い」「ふわふわする」「何となくめまいっぽい」「頭が重くて集中できない」と感じる方がいます。
こうした症状が出ると、「花粉症で頭痛やめまいまで起こるのだろうか」と不安になる方も多いと思います。
神戸市北区や三田市でも、この時期は「鼻よりも頭がつらい」「立ち上がるとふわっとする」「朝から頭が重くて仕事にならない」「ダイエットしたいのに頭も体も重くて動けない」「更年期太りの流れかと思ったけれど春だけ強い」といったご相談が増えやすくなります。
ここで大切なのは、花粉の季節の頭痛やめまいを、すべて同じ原因で考えないことです。
実際には、鼻づまりによる睡眠の質低下、首肩の緊張、呼吸の浅さ、体のだるさ、自律神経の乱れ、もともとの片頭痛体質など、いくつもの要素が重なっていることがあります。
つまり、「花粉=頭痛」「花粉=めまい」と単純に結びつけるより、春という季節に体の中で何が重なっているかを見ることが大切です。
今回は、花粉の季節に頭痛やめまいが増える人に、体でどんなことが起きているのかを整理していきます。
まず知っておきたいのは、頭痛は“全部花粉のせい”ではないということです
春になると頭痛が増えると、「花粉で頭痛が起きている」と思いたくなります。
たしかに、鼻づまりや体の負担が頭のつらさにつながることはあります。
ただし、ここで注意したいのは、頭痛そのものはアレルギー性鼻炎の典型症状とは言い切れず、いわゆる“副鼻腔炎の頭痛”と思っていたものの中に、実際には片頭痛が多く含まれていることです。
つまり、春に頭がつらいからといって、すべてを鼻の問題だけで説明しようとすると、かえって体の見方が狭くなることがあります。
だからこそ大切なのは、「花粉の時期に何が重なって頭がつらくなっているのか」を丁寧に見ていくことです。
鼻づまりが強いのか、眠れていないのか、首肩が固いのか、もともと片頭痛があるのか、この整理だけでも対策の方向はかなり変わります。
鼻づまりがあると、頭は重くなりやすくなります
花粉の時期の頭のつらさで、まず見落とせないのが鼻づまりです。
鼻がつまると、顔まわりや頭まわりに圧がかかったような重さを感じたり、ぼーっとした感じが強くなったりすることがあります。
さらに、鼻づまりは夜の呼吸を浅くしやすく、眠りの質を下げやすいため、翌朝には頭が重い、すっきりしない、集中できないという形でも表れやすくなります。
つまり、「頭が痛い」というはっきりした痛みでなくても、「頭が重い」「頭が働かない」「顔の奥がどんよりする」という感覚は、鼻づまりと深くつながっていることがあります。
春の頭のつらさを考えるときは、痛みの有無だけでなく、“重さ”や“ぼんやり感”も大事なサインです。
睡眠の質が落ちると、頭痛もめまいっぽさも出やすくなります
花粉の時期は、鼻づまりやアレルギー症状のために眠りが浅くなりやすいです。
眠りが浅くなると、翌日は頭の回復感が弱くなり、頭痛が起こりやすくなったり、ふわふわする感じが強くなったりすることがあります。
めまいというと、ぐるぐる回る感じを思い浮かべる方が多いですが、実際には「雲の上を歩く感じ」「頭がふわっとする」「足元が頼りない」「集中できず不安定」という訴えも少なくありません。
花粉の時期の“めまいっぽさ”には、こうした睡眠不足や日中のだるさ、頭のぼんやり感が重なっていることがあります。
夜の回復が足りないと、脳も体もすっきり切り替わりにくくなり、朝から頭が重い、立ち上がるとふわつく、外に出ると余計につらい、といった流れになりやすくなります。
首こり、肩こり、目の疲れが、頭のつらさを増やしていることがあります
春に頭痛やめまいが増える方の中には、首や肩のこわばりが強い方が多くいます。
鼻づまりがあると口呼吸になりやすく、顔や首まわりに余計な力が入りやすくなります。
さらに、花粉で目がかゆい、しょぼしょぼする、外でまぶしさを感じやすいといったことが重なると、目のまわりから首肩まで緊張が強くなりやすくなります。
その結果、頭の後ろからこめかみにかけて重い、首のつけ根から頭がつらい、目の奥が疲れる、立ち上がるとふわっとする、といった形で感じやすくなります。
つまり春の頭の不調は、鼻だけでなく、首肩の緊張や目の疲れも一緒に見たほうがよいことが多いのです。
花粉の季節のだるさや集中力低下が、“めまいみたい”に感じることがあります
花粉の時期は、日中の眠気、だるさ、集中力低下、気分の落ち込みが出やすいことが知られています。
この状態が続くと、本人としては「めまい」という言葉で表現したくなることがあります。
実際には回転している感じではなくても、頭がはっきりしない、地に足がつかない、外に出るとしんどい、歩くとふわつく感じがする、そうした曖昧な不調は春によくみられます。
こうした“めまいっぽさ”は、耳だけの問題とは限らず、睡眠不足、鼻づまり、首肩の緊張、体のだるさが重なって起きていることがあります。
「病院で異常はないと言われたけれど、春はずっとふわふわする」という方は、この重なりを考えることが大切です。
もともと片頭痛がある人は、春につらくなりやすいことがあります
頭痛持ちの方は、春になると症状が強くなることがあります。
その理由はひとつではありませんが、睡眠の乱れ、気圧や気温の変化、花粉の時期の鼻づまり、目の刺激、ストレスなどが重なりやすいからです。
また、いわゆる“副鼻腔の頭痛”と思っていても、実際には片頭痛の特徴を持っている人が多いことも知られています。
そのため、「鼻がつらいから頭が痛い」と決めつけるのではなく、光がつらい、音がつらい、吐き気がある、片側がズキズキする、といった片頭痛らしい特徴がないかも見ていくことが大切です。
春の頭痛は、鼻の問題、自律神経の問題、片頭痛体質が混ざっていることがあるので、ひとつに決めつけないことが大事です。
薬の影響で、ぼーっと感やふらつきが強くなることもあります
花粉の時期は、市販薬や処方薬を使う方も多いです。
薬は症状を抑えるために大切ですが、種類によっては眠気、ぼーっと感、ふらつきのような感じが出やすいことがあります。
「鼻は少し楽なのに頭が重い」「日中ふわっとする」「車の運転が不安」と感じる場合は、花粉そのものだけでなく、薬の影響も整理したほうがよいことがあります。
もちろん、自己判断で急にやめたり減らしたりすることはおすすめできません。
ただ、「春の頭痛やめまいっぽさ」には、鼻づまり、睡眠不足、首肩こり、薬の眠気など、いくつかの要因が重なりうることを知っておくことは大切です。
こんな頭痛やめまいは、早めに医療機関で相談してください
春の頭痛やめまいの多くは、鼻づまりや睡眠低下、緊張の重なりとして説明できることがあります。
ただし、すべてを季節のせいにしてはいけない症状もあります。
次のような場合は、早めに医療機関で相談してください。
・突然これまでにない強い頭痛が出た
・手足のしびれ、ろれつの回りにくさ、強いふらつきがある
・回転するような強いめまいが続く
・聞こえにくさや耳鳴りが急に強くなった
・発熱や強い顔面痛がある
・頭痛が急に悪化している
こうした場合は、花粉や寒暖差だけで片づけず、別の原因がないかを確認することが大切です。
こんな方は、春の頭の不調を体全体から見直す価値があります
春になると次のようなことがある方は、頭の不調を“鼻だけの問題”で終わらせないほうがよいかもしれません。
・鼻づまりと一緒に頭が重くなる
・朝から頭がすっきりしない
・首こり、肩こり、目の疲れが強い
・立ち上がるとふわっとする
・春だけ毎年、頭痛やめまいっぽさが増える
・ダイエットを頑張りたいのに頭も体も重い
・更年期太りの流れかと思うほど、春だけ不調が重なる
こうした状態は、「この季節は仕方ない」で流すより、今年の体の反応として整理しておくほうが、来年にも役立ちます。
女性施術者だからこそ、春の“頭のつらさ”も本音で話しやすいことがあります
春の不調は、ひとことで説明しにくいものです。
頭痛、めまい、鼻づまり、だるさ、眠気、ダイエットの空回り、更年期太りへの不安が混ざっていて、「何を相談したいのか自分でもまとまらない」ということがあります。
当院では、施術者が女性で、出産・育児経験があるからこそ、そうした“何となく全部つらい”という春特有のしんどさも、本音で話していただけることを大切にしています。
また、春の不調を片手間でみているのではなく、常に専門知識をアップデートしながら、花粉の時期に起きやすい頭の不調も、睡眠、呼吸、首肩の緊張、体の使い方まで含めて丁寧にみています。
神戸市北区、三田市で、春になると頭痛やめまいが増える、頭が重い、ダイエットが進まない、体が整わないと感じる方は、「花粉の時期だから」で終わらせず、一度体の反応を整理してみてください。
春の頭痛やめまいにも、ちゃんと理由があります
花粉の季節に頭痛やめまいが増えるのは、弱いからでも、気のせいでもありません。
鼻づまりで眠りが浅くなり、首肩がこわばり、体がだるく、自律神経の調整も忙しくなっているからです。
そこに、もともとの片頭痛体質や薬の影響が重なれば、さらに頭の不調は出やすくなります。
大切なのは、すべてをひとつの原因に決めつけず、自分の体の中で何が重なっているのかを知ることです。
次回は、首こり 肩こり 目の疲れ 春の不調が長引く人の共通点について、さらに整理していきます。
参考文献
Gryglas A. Allergic Rhinitis and Chronic Daily Headaches: Is There a Link? Curr Neurol Neurosci Rep. 2016.
Stull DE, et al. Relationship of nasal congestion with sleep, mood, and productivity. Curr Med Res Opin. 2007.
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Derebery MJ, et al. Allergy, Immunotherapy, and Alternative Treatments for Dizziness. Otolaryngol Clin North Am. 2021.
Japan Weather Association. JWA 2026 Spring Pollen Dispersion Forecast.
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