マンジャロで痩せたら、それでいい? 体重を減らして、健康まで失わないために。

マンジャロで痩せたら、それでいい?体重を減らして、健康まで失わないために。木漏れ日の遊歩道を軽やかに歩く女性。 胃腸・栄養・機能性医学

痩せるために始めたのに、
体調の悩みが増えたら。
何のためのダイエットでしょうか。

「マンジャロで何キロ痩せた」「食欲がなくなって、楽に体重が落ちた」。その数字だけで、方法を選んでいませんか。

本当に考えてほしいのは、痩せた後の身体です。食事を楽しめるのか。元気に動けるのか。薬をやめた後、どう健康と体重を保つのか。

もし、減量のために始めた薬で体調を崩し、その対処で受診が増えるなら。さらに、体重が戻る不安も抱えるようになったら。目標の数字に届いても、望んでいた毎日とは違うはずです。

体重を減らすことが目的になり、健康が後回しになる。その選び方に、もみの木は警鐘を鳴らしたいのです。

「少し気持ち悪くなるだけ」で、
片づけていいのでしょうか。

マンジャロはGIPとGLP-1、セマグルチドはGLP-1の受容体に作用する薬です。成分は異なりますが、どちらにも胃腸症状や脱水への注意があります。ここでは、マンジャロの添付文書に記載されたリスクを見てみましょう。[2][3]

食べたいのに、吐き気がする。

吐き気・嘔吐・下痢・便秘は、それぞれ副作用の発現頻度「5%以上」の欄に記載されています。[2]食事や外出がつらくなるなら、「痩せるためだから」と我慢する話ではありません。

胃腸の不調が、腎臓にまで及ぶことがある。

嘔吐や下痢で脱水になり、急性腎障害につながるおそれも記載されています。[2]「お腹の調子が悪いだけ」と軽く見ないでください。

頻度が低くても、知っておくべき重大な副作用。

急性膵炎は0.1%未満。腸閉塞を含むイレウス、胆嚢炎は頻度不明として挙げられています。[2]すべての人に起こるものではありませんが、減量効果と一緒に知っておくべきリスクです。

「何キロ痩せるか」だけで決めるのは、こうした負担を引き受けるかどうかを考えずに始める、ということです。

細くなった身体で、
どんな毎日を送りたいですか。
そのための健康を、置き去りにしないでください。

減った体重の約25〜40%が、
脂肪以外だった。

セマグルチドやマンジャロの成分「チルゼパチド」を調べた研究では、減った体重の約25〜40%が、脂肪以外の組織でした。[1]

セマグルチド・チルゼパチドの体組成研究

25〜40%

減った体重のうち、
脂肪以外が占めた割合。

STEP 1(セマグルチド)とSURMOUNT-1(チルゼパチド)の別々の研究で報告された割合をまとめた範囲です。出典[1]

ここでいう「脂肪以外」は、除脂肪軟部組織〈lean mass〉です。筋肉に加えて水分や臓器なども含まれ、骨ミネラルは含まれません。元の筋肉量が25〜40%減ったという意味ではなく、減った体重の内訳を示しています。

あなたが減らしたいのは、余分な脂肪。
体重計は、その違いを教えてくれません。

だからこそ、「体重が落ちた」で話を終わらせてはいけないのです。食事の内容、筋力、日常の動きや体調まで確かめる必要があります。

痩せた後も、
身体と暮らしは続いていきます。

吐き気を我慢しながら食事を減らす。便秘やお腹の不調が続く。それでも「痩せているから」と続ける。もしそんな状態になったら、体重の数字だけを喜んでいる場合ではありません。

不調が出るたびに、その対処を重ねる。その間に、健康になるという最初の目的を見失っていないでしょうか。

「目標体重になったら、やめればいい」のでしょうか。

チルゼパチドを36週間使用した後、継続群と中止してプラセボに切り替える群に分けたSURMOUNT-4では、中止群の体重は、その後の52週間で中止時点から平均14%増加しました。[4]

痩せた時点で終わりではない、ということです。薬をいつまで使い、減量後に何を食べ、どう暮らし、身体をどう保つのか。始める前から考えておく必要があります。

その食事で、毎日を元気に過ごせますか。

食事量が減ったことだけでなく、必要な栄養を取れているか。疲れやすくなっていないか。食事を楽しめているかを見ます。

小さくなった身体で、動く力は保てていますか。

歩く、階段を上る、買い物をする。見た目に加えて、暮らしの中の動きやすさも大切です。

体重が戻る不安だけで、続けようとしていませんか。

費用、身体への負担、食事や生活の習慣まで含めて、続けられる道筋が必要です。

もみの木が考えるダイエットは、痩せた瞬間の写真で完結しません。その先の人生を、どんな身体で過ごすかまで考えます。

もみの木は、体重減少を
第一の目的にしません。

当院が最初に取り組むのは、今の健康状態で悪くなっているところを見つけ、正していくことです。

いつから疲れやすくなったのか。胃腸の調子はどうか。食後の強い眠気はないか。眠れているか。肩や腰の痛みで動くことを避けていないか。体重が増える前後に、出産、更年期、病気、仕事や家庭での変化はなかったか。

機能性医学の視点から、食事・栄養・睡眠と、これまでの経過を詳しくたどります。

身体の調子が悪いまま、「もっと我慢して、もっと運動してください」と言われても、続けられないのは当然です。まず、何が邪魔をしているのかを診ていきます。

体重だけを落とすための方法を次々に探す。その繰り返しから、今度こそ抜け出したい方にこそ、知っていただきたい考え方です。

「食べるな」で終わらせない。
あなたの身体では、何を変えるのか。

同じように体重が増えていても、食事も、胃腸の状態も、睡眠も、これまでの病歴も一人ひとり違います。全員に同じ食事制限を当てはめることはしません。

  1. 詳しく聞く。今の体重に至った経過を知る。

    問診や病歴、お薬手帳、お持ちの血液検査などを照らし合わせ、体重の変化と不調が、いつ、どのように重なってきたのかを確認します。

  2. 食事の「量」だけでなく、内容と食後の反応を見る。

    何を食べ、食後にどう感じるのか。自炊・外食・仕事の時間も踏まえて、何を減らし、何を補い、どんな食べ方に変えるかを具体的に決めます。

  3. 休めること、動けることにも取り組む。

    睡眠や生活リズムを見直し、痛みや動きにくさには身体の状態に応じた鍼灸・整体を行います。無理なく身体を動かせる毎日も大切にします。

  4. 何から始めるか、順番を決める。

    あれもこれもと課題を増やさず、今、取り組むべきことを健康へのロードマップにします。体重だけでなく、疲れ、胃腸、睡眠、日常の動きも確かめながら進めます。

何を変えるのか。なぜ変えるのか。自分の生活では、どう実行するのか。

そこまで具体的に分かることが、当院へ来ていただく意味です。

もみの木の機能性医学について詳しく読む →

身体が軽い。
それなのに、エネルギーは満ちている。

朝、気持ちよく起きる。食事をおいしく食べる。外へ出かけたくなる。仕事も趣味も、思い切り楽しむ。

もみの木が目指すのは、体重計の前でだけ喜べるダイエットではありません。毎日の中で、「身体が良くなってきた」と感じられる変化です。

ただ、小さな身体になるために。
ではなく、もっと生き生きと暮らすために。

「マンジャロで痩せることに迷いがある」「食事を減らすダイエットを繰り返したくない」「疲れや不調も含めて、身体を変えたい」。

そのような方は、もみの木へご相談ください。体重の話だけでなく、今、身体の何がつらいのかを聞かせてください。

数値・副作用の出典について

[1]Look M, et al. Body composition changes during weight reduction with tirzepatide in the SURMOUNT-1 study of adults with obesity or overweight. Diabetes Obesity and Metabolism. 2025;27:2720–2729. 原著論文を読む →

[2]日本イーライリリー「マンジャロ 電子化された添付文書」(2026年9月改訂)。添付文書を読む →

[3]PMDA「ウゴービ(セマグルチド)添付文書」(2026年6月改訂)。添付文書を読む →

[4]Aronne LJ, et al. Continued Treatment With Tirzepatide for Maintenance of Weight Reduction in Adults With Obesity: The SURMOUNT-4 Randomized Clinical Trial. JAMA. 2024;331:38–48. 原著論文を読む →

この記事を書いた人

もみの木鍼灸整骨院 院長 水根 健一

神戸市北区で、鍼灸・整体・機能性医学の視点から、一人ひとりの身体とこれまでの経過を詳しく診ています。

院長について →
LINEで無料相談・予約

コメント

タイトルとURLをコピーしました